wanna be my idol!!!!

A.B.C-Zかわいくんのファンです

コインロッカー・ベイビーズ千秋楽感想

コインロッカー・ベイビーズの千秋楽見てきた!
話分かってるのに本当にあっという間で最後ハシとキクとアネモネが歌うシーンは泣きそうになった。自分大阪公演で思ったよりきちんと見れてたなと思いながら見てた。


捨てられたときにブーゲンビリアの花がコインロッカーに敷き詰められてたっていうハシは、コインロッカーで死ぬはずだったんだと思った。
だからあんなに誰かに必要とされたくて必死で焼ききれてしまって、同じだと思ってたキクにはアネモネがいて、テレビを叩き壊すシーンでアネモネのせいで本当に一人になってしまったんだと思った。
「この世を支配してるのは神様じゃなくて犯罪者の王なんだ」って台詞で、そうじゃないと自分を愛してくれるはずの人に捨てられていくことが納得できないハシの気持ちが痛かった。今日のハシはふわふわしてて見ててすごくハラハラした。
舌を噛みきってもあの音の正体が分かってもハシの人生はハシの望むように劇的に変わりはしない。死ぬはずだったから大人になれなくて上手く生きられない。だから諦めて全部壊さなきゃいけない。


私はキクが和代が死んだってハシに怒るシーンと、蝿の話をするハシを見るシーンがすごく好きだ。
キクは本当にハシのことを愛してて、本気で怒ったり心配したりするのに二人の気持ちは上手に噛み合わない。キクが本気で向かい合おうとすればするほどハシは離れていくのが切ない。二人は兄弟で友達で同じようにコインロッカーに捨てられたけど、本質は違うから本当に分かり合うことはできないんだと思う。それでも必死にハシを支えようとするキクを見てると苦しくなる。

河合くんの解釈は怒りと再生、橋本くんの解釈は諦念と絶望に見えるって書いたけど河合くんがキク、橋本くんがハシをやるとこの解釈が上手く噛み合うからすっきりするんだと思う。アネモネは希望の存在だと思った。そうするとラストシーンがすごく希望的に見えて泣きそうになった。
全部壊れても大丈夫だしちゃんと作り直せると思って見れた。


私大阪一日目のとき河合くんのハシはずるくて世界と繋がるのを諦められないように見えて、橋本くんのキクはずるくてアネモネのことも誰も信じてないように見えたんだよね。
富山公演見て帰って来てパンフレットを読んで、キクの気持ちを誰よりも分かっててキクが自分のこと愛してるのを知ってる河合くんのハシがずるいのは当たり前だし、ずっと一人ぼっちでキクにはアネモネがいるじゃんって思ってて世界の全てを諦めてるハシの気持ちを知ってる橋本くんのキクがずるいのは当たり前だって思ってどうしようもない気持ちになってしまった。初めて見たときの違和感の答え合わせができた気分。


本当にすごいスピードで進行してくのにすっごく疲れる話で、でもあと五回ぐらい見たい。見れば見るほど味が出る舞台なんだろうな。大阪と全然違った。もっと早く気付きたかったなと思ったけど、一番初めに演者に特別な好きのない状態で見られたのはすごく幸せだったと思った。今日は河合くんのファンという状態で見たから二度美味しかった。


ぜひ再々演してほしい。